
失恋と脳と香りの関係
【なぜ香りで癒されるのか?】
いい匂いを嗅いで癒されたり、森林や花畑でほっとする経験をした人は少なくありません。香水は苦手だけれども花の香りは好き、入浴剤の香りにも好きなものがあるということは普通であり、香りは日常にまつわるものです。
逆に普段はいい香りでも電車の中や人ごみの中では「香害」などといわれてしまうこともあり、香りは目に見えない部分も含めてデリケート分野であるともいえます。
なぜ人は香りに癒されるのか?失恋した時のアロマテラピーがなぜなるのかを考えてみましょう。
【香りは脳に直接働きかける】
脳は大きく二つに分かれます。思考的に考える部分と本能的に感覚で感じる部分です。日常ではこの二つが上手に機能することで誰を好きになったり嫌いになったり、なぜそうなったのか?などを考えたりすることになります。好き、というものは感情であり、なぜ好きなのか?じゃ至高の部分です。失恋はこの二つの動きでどちらが大きいとなればほとんどの人が関学の部分が大きく動くと考えてもいいでしょう。
香りはこの感覚の部分にある大脳縁系にダイレクトに働きかけてくれます。失恋した時におすすめの音楽やアロマテラピーがあるのはこの部分を直接に刺激してフル活動している感覚の部分を失恋以外に動くようにすることで心と体のバランスを取ろうと動くためです。
【香りは神経に効果あり】
ストレスで自律神経が乱れるという言葉では最近はなじみが出てきました。香りはこの自律神経を整えてくれる効果あります。
失恋際には神経の高ぶりだけではなく脳も高ぶっています。それに従って自律神経も本愛の動きができない状態になってしまいます。それを、ゆっくりとリセットするのが失恋に効果のあるアロマになります。
【日本人は昔から失恋のたびにアロマを愛してきた】
日本に「香道」という文化があり、これは奈良時代からあります。華道、茶道のように香りも同じジャンルにあったのです。古くから日本人は恋を大事にしてきました。まだ、涙という漢字が存在しない頃に涙を表現するために「恋水」と書いたほどです。その文化から見ても私たちが失恋の際に何かほっとする香りが欲しいと考えてしまうのも、古くからつたわたる何かがあるのかもしれませんね。
香りを嗅ぐ、ではなく香道では「聞く」と表現します。日本独自の文化であっても古来から恋や失恋に香りが大きくかかわり、それが現代でも変わらないというのは素敵なものですよね。
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